2013年8月11日日曜日

一か月達成とイビラプエラ公園

サンパウロに来てすぐ入院手術をしたことは、自分にとって大きな出来事だった。結石という一番根の浅い問題で助かったが、これまでの不摂生を悔いた。このままだとより大きな病気を招くに違いない。だいいち、運動を全くしてこなかったこの10年間くらいの生活スタイルが、自分として嫌いだったのにも関わらずここまでダラダラと来てしまっていたことに腹が立った。

退院後一週間して管が抜けた日(7月12日)から、走り始めた。継続を是とするこの運動、最初から高いハードルは禁物と、時間などに決まりを設けずに始めた。毎日とにかく動けば良い、と。だいたい1回20~30分くらいのジョギングとなった。

結果、今日をもって一か月間、毎日休まず継続運動を達成した。雨の日も走った。出張先のコーヒー農園でも欠かさず走った。早朝から移動で夜も会食などという運動のための時間が少しもとれない日が合計2日ほどあって、その場合は翌日や前日に朝昼二回とかざっくり2倍の時間運動することで繰り越しOKとした。

結果として、明らかに走れるスピードが早くなったし、身体も目立って軽くなってきた。ズボンのウエストもだいぶゆるいし、顔からむくみが消えてきたような気がする。だが腹はまだへこまない。これは当分先なのか。体重測定は、10月に一時帰国する時の楽しみとしてとっておくことにしようと思う。もともとこのウチには体重計もないので都合が良い。

今日の写真は、以前このブログでも文章だけで紹介したサンパウロ市民の誇るべき素晴らしい公園、Ibirapueraイビラプエラ。大人も子供も、ランナーもサイクリストもスケートボーダーもワンちゃんも、みーんな健康的な時間を過ごす素敵な場所。環境がよいし、市民に利用されつくしている感がまた良い。土日はいつも人だらけなのである。一か月記録達成の今日は、記念にこの場所で50分も走った。どれくらい続けられるかわからないけど、健康体を取り戻したい。

9番入口。左手奥には警備員が常駐。
自転車がとにかく多い。スケボーも大人気。

警備もしっかりで安心
ブラジルと言えば当然これでしょう


自転車ポロ。こんな面白スポーツもやってる人たちが居て、多様性があるなと。
バレーボールも人気スポーツ。草バレーってそういえば日本であまり見ないなと。

ここは子供天国だとおもう

広いしねー
遊具の種類もめっちゃ多い!早く子供を遊ばせたい。


2013年8月5日月曜日

巻き寿司の練習

・・・日本男児たるもの、寿司のひとつ握れなければならぬ。
というくらいに、プレッシャーがかかっている、ような気がする。

ブラジル人ならば、日本人シェフには「スシ」を期待するだろう。
それくらいに、街にはテマケリア(『手巻き寿司の店』的な造語)があふれてる。「ポルキロ」というブラジルスタイルの量り売りランチ店でさえ、巻き寿司はサーモンの握りとともに必ず一角を抑えている。とにかくここサンパウロでは、おそらく他のどの外国都市でそうなっているよりも、スシは有名だ。

来る水曜日8/8、私はJapan Nightを主催することになり、一人日本人シェフとしてその腕を振るうことになった。場所はいつも弊社が商売上大変お世話になっているコーヒー農園。今年何度も日本からのお客さんを受け入れてくれた場所。お返しに何が出来るかと考え、和食ディナーを振る舞うことにした。そのコーヒー農園には立派なゲストハウスがあり、当然キッチンも立派にしつらえてあり、専属のGasparinaさんがいつもおいしいComida Mineira(ミナス州の料理)を作ってくれる。

その場所をお借りして、料理をすることになった。献立は、
太巻き寿司、豚汁、野菜天ぷら、鶏の唐揚げ、揚げ出し豆腐的な小鉢。
鶏の唐揚げは小生の得意技、揚げ出し豆腐は居酒屋魚民でバイトしていた時にさんざん作らされた逸品で安定感は抜群だ(笑)。豚汁、天ぷらもやれないことはないだろう。ただ、寿司は一度も作った経験がない。でもブラジル人は寿司が大好きだ。だから、Japan Nightでこのメニューを外すわけにはいかず、入れてしまった。さすがに握りは素材が調達できないだろうから、せめて巻き寿司にしてみようと。

サンパウロは東洋人街リベルダージにある日本食材というかもはやアジア食材総合スーパーである『丸海』にて仕入れを終えた。なんと巻き簾もあり、海苔も高価ではあったがよさげなものを調達できた。高級日本米含め、〆てR$266(約12,000円)の仕入れだ。食材は抜きである。うーん、気合十分だ。しかし不安だ。スシが不安だ。酢飯すらつくったことがないんだ。

仕方ない、リハーサルだ。
食材は買ってなかったが、家にあったツナ缶を破壊し(缶切りが必要なタイプであったことを買った後で知り、しばらく眠っていたシナモノ。缶切りは船便ですぐ到着するから買いたくない。今日は不安が勝ち、意を決してベランダのコンクリートに置いて堅い金属で上から何度もたたき、ムリヤリ開けた・笑)、何故か冷蔵庫に残っていたズッキーニを軽く茹でてきゅうりに仕立て、ツナキュウリ太巻きに挑戦する。

炊飯器は当然無く、鍋も小型の雪平鍋一個のみだ。ふたもない。かつてボーイスカウト時代に習ったアルミフォイルでふたの代用にして炊く方法にトライだ。しかし昔も習っただけでやったことはない。何故ならいつも装備は揃っていたからだ。なんとか炊けた。水分が少し多かった様だが、奇跡的に焦げずにしっかりと炊けた。リハーサル用シャリの役は十分に果たすだろう。

酢飯を作る。ミツカンさんの「すし酢昆布だし入り」で楽をさせてもらう。簾に米を並べる。巻きやすい量が不明だったがYou Tubeに巻き方が出ていた。ツナマヨとズッキーニを載せ、You Tube通りにくるくる巻いてみる。ご飯が水っぽかった上に寿司酢でさらにゆるくなり、また水切りが出来ないツナマヨとズッキーニのせいで水分がすごい。だいぶゆるいぞ。

切るときも、ゆるゆるなので苦労した。見てくれはだいぶ不細工だ。しかし不安は解消した。このリハーサル、やってよかった。だってこの不細工な仕上がりでも、街のポルキロよりはだいぶ素敵な雰囲気を醸し出していたから。うーん、そこはやはりニホンジンというところか。水曜日が楽しみになってきた。
リハーサル巻き寿司

2013年8月1日木曜日

郵便配達人 Carteiro

フライトまであと3時間半、空港近くには何もない。
しかたなくホテルロビーで待機していたら、目の前を通り過ぎる郵便配達夫。
この制服がとてもいかしていたので写真撮影をオファー。
するとせっかくなら自転車の前でとポーズをとってくれた。

彼はCORREIOSという国営郵便局の配達人。
この自転車のカラーリングと制服と制帽のすべてがマッチしていて、カワイイ。
日本で言うと日本郵政のユニフォームと赤い郵便車かバイクというところなんだろうけど、どうしてだか明るさが違うと感じる。カラーリングのせいか。

こんなことが物珍しいという感覚は、住み始めてしばらくしたら薄れるだろう。
だけど薄れる前に、この気持ちを残しておきたくて、お仕事中の彼のお時間を少し拝借した次第。
Carteiro, Center Patos Hotel前にて①

Carteiro, Center Patos Hotel前にて②