2018年9月14日金曜日

メガネのぼく

今となっては顔の一部と化している僕のメガネだが、かけ始めたのは中学校一年生の時だった。

さほど気にするほどではなかったものの、気がつけば遠くから黒板の字が見えにくくなっていたことを母親に話し、買ってもらったという成り行きだったと記憶している。

かけたり外したりが目に最も良くないとのことで、昨日まで何もしていなかったがある日を境に突然フルタイムメガネに変わった中学生が出現したことになる。本人的には床屋に行った翌日どころの騒ぎではないディープインパクトであったことと推測する(周りはさほど気にかけないとしても)。

最近聞いた姉達の話によると、その日母が『本人初めてのメガネがヘンじゃないかすごく気にしてるから、ゼッタイにからかっちゃダメよ』と僕のいない場所で彼女らに強く念押ししたのだと言う。

思春期の僕はたしかにメンタルが不安定だったので、そのアドバイスは効果てきめんだったに違いないのだが、まさか30年経ってからそんな想いやりエピソードを聞くとは思わなかった。

その母と父に、今週末会いに行く。

伝えられるうちにありがとうをたくさん言わないとと思う。