2021年1月19日火曜日

送り状の件

毎日朝と晩それぞれ1時間ずつ、愛犬モカを連れて散歩している。その間、体重36kgの体格に見合った、結構な量のフンを処理することになる。


ブツの処理には、袋と紙が一体化した素晴らしく使い勝手の良い専用のプロダクトがあって、それはそれで便利なのだが、出来ることなら節約はしたい。


そこで、代用として使えそうな紙とビニール袋が溜まっている時には、せっせとそれらを準備して出かけることにしている。


今朝も紙ゴミやビニールのストックがだいぶ溜まっている状態だったので、さっと手に取ったB5サイズの紙と、ビニール袋を持ち出して朝の散歩に飛び出した。出発した後でわかったのだが、その小型の紙は通販の送り状で、妻の名前が記されたものであった。



大き過ぎないそのサイズと硬さは、踏ん張りを開始した犬の下にサッと差し込む(スピードと勘が求められる。タイミングを誤ると、誤爆の悲劇に見舞われる)のに適しており、取り出しがし易い様に散歩バッグの外ポケットに差し込んだ。


結果として、今朝の散歩でフンは一回であり、その場合、ビニール袋だけで処理が可能✴︎で、結局紙は使わずじまいであった。だが家に辿り着いて気がついたのである。散歩バッグの外ポケットに挟んだはずの紙が、無くなっていたのだ。


✴︎一発目は硬く、二発目は柔らかい。一発目は着地しても拾い上げが容易である一方、二発目は一度着地してしまうと処理が困難になる為、落下予測地点に紙を素早くセットする必要があるのだ


紙自体には何の価値もないが、ハッキリと妻の名前が記載された紙、それが街のゴミになってしまうことが問題であった。いつどこで落としたのだろうか…。モカが急に走り出して引っ張られ、バランスを崩した何度かのシーンを思い出した。


その中から最もそれらしき場所(小さな公園の階段下)に狙いを定め、犬を家に戻した後、次に日課であるランニングに繰り出した。ランニング終盤にその公園を確認出来るように、コースを選択した。


果たして想定通り、その紙は階段付近に落ちていて、他のどこでもなく、一番目の候補地で発見することが出来た。1時間の散歩道中の数あるシーンの中から、数度の候補に絞り、その中で一発で的中させるというのは、なかなかにラッキーな話だ。これで気持ちのモヤモヤをキャリーすることなく、1日を始動することができることになった。我ながら、素晴らし過ぎる。


自ら招いた問題を自ら解消して晴々としているという、誠にめでたいマッチポンプな朝なのであった。

2021年1月9日土曜日

ポルキロレストラン

かねてより構想を練っているポルキロレストラン立ち上げ。

(会社設立の主旨は、2019年3月の夢に向かって箱を作るの回に詳述)

コロナ前に一旦立ち止まり、バルバッコアに修行に入り、およそ140回の勤務を経験しつつ、一年強が過ぎようとしている。

その間、全く意図していなかったが、コロナ禍に遭遇。偶然にも「中の人」としてコロナを経験し、今、計画を再度練り直そうとしている。

僕が作りたいのは、ポルキロという自由な食事選択を通してそれぞれの健康を取り戻してもらう場。

ポルキロは量り売りのイートインであり、ブラジル生まれブラジル育ちの、かの国では最もポピュラーなレストラン形態に発展したスタイル。日本にはまだ見ない※自由な食事形態なのである。(※数件はあります)

お皿を取って、奥に進む
最後に軽量する秤

最初はサラダや冷菜が並んで

後半には肉類や揚げ物

自由なポルキロ

それはとにかく自由で、自分で取りたいものを食べたい量だけ取れば良い。

最後に計量して席に着いて、食べる。真っ白なお皿を渡されて、その日のプレートを一からデザインするのは、あなただ。

定額のビュッフェではないから食べ過ぎることは無いし、いつ行っても一通りの品揃えがあるから、その日、肉が食べたい人も魚が食べたい人も野菜中心で良い人も、同じテーブルを囲むことができる。

価格はキロいくら、の一律従量制。シンプルだ。

軽い葉物野菜を中心にすれば安く上がるし、重い肉などは割高になる。

だいたい駐在時の経験から、女性で350gとか、男性で600gあたり、一般的な日本人ならその辺に仕上がる。

キロ単価設定はお店のレベルにより異なる。

安いポルキロもあれば、食材が上質で料理の手も込んで雰囲気の洒落た高いポルキロなんてのもある。為替など細かいことを抜きにして、感覚的なことを言えば、安いポルキロでランチ腹一杯食べて700円未満、高いポルキロで1,700円あたりと言えば、伝わるだろうか。


そしてお気づきだろうか、食べたいものが違う人同士でも入店出来る利点を上で書いたが、少食と大食いが一緒にテーブルを囲むことが出来るのも、これまたポルキロの魅力なのである。




並ぶ料理は、ブラジル料理

ブラジル料理は、肉だけじゃない。

アメリカに勝るとも劣らない人種のるつぼなので、宗主国ポルトガルの風味を柱としつつも、実に多国籍な影響を受け高められたユニークな料理が存在する。


かつ面積は日本の23倍という広大な国土を持つため、独自の発展を遂げたブラジル各地の郷土料理もある。さらに世界中に食料を輸出している国であるからして、食材については量も種類も豊かなのである。


以下は僕が僕のポルキロレストランで並べたい料理たちの一例である。その魅力が伝わるだろうか。

Batatinha ao forno com alecrim

Filé à Parmegiana

Salada de Rúcula e Parmesão

Legumes assados

Caldeirada Capixaba


Moqueca Cearence

Salada de cebola e pepino

Frango a passarinho

Purê de batata

Escondidinho de carne moida
Bacalhau ao forno

Salada de cenora e repolho

Bobo de camarão

Pão de queijo
(お馴染みのポンジケージョはブラジル・ミナスジェライス州起源)
ポルキロには Churrasco コーナーもあるのです

これをどうTOKYOにフィットさせるか?

と言うわけでポルキロに惚れ込んだは良いが、これをいかに東京に合わせるのか。

ブラジルではポルキロレストランはランチ営業一本のみと相場が決まっているが、日本では夜のバール経営と二毛作マストだと考えている。


ブラジルは食材コストが安いから成り立つだとか、日本人には『ポルキロ』も『ブラジル料理』も『ポルキロを通してなぜヘルシーになれるのか?』などピンとこないことが多すぎるとか、まぁ、想像で勝てない理由は幾らでも挙げることが出来る。


だがこのコンテンツでこの東京で勝ちたいと考えている。なぜならポルキロにより日本人の炭水化物偏重の食生活に一石を投じることが出来、多くのビジネスパーソンに健康体を取り戻す契機を提供出来ると信じているからである。


ここひと月で流れが変わりつつあり、少しづつ一緒に夢を語れる相手が出来始めている。まだわからないことだらけだけれど、柔軟かつ強く、潮目を読んで動いて行きたい。