着任して以来、ずっと奇妙だと思って来た、サンパウロ独特の文化がある。
それは、ブラジルメシ屋でランチ時に提供される曜日ごとに決まったメニューだ。
日替わりならぬ『曜日替わり定食』とでも称すべきか。
月曜日 ヴィラード・ア・パウリスタ(豚のステーキ、バナナフライ、フェジョンの硬いタイプが一皿に乗った料理)
火曜日 ドブラジーニョ(牛モツと野菜の煮込み)
水曜日 フェイジョアーダ(ご存知黒フェジョン豆と牛肉・牛モツ・ソーセージ等の煮込み)
木曜日 パスタ
金曜日 魚
土曜日 フェイジョアーダ(水曜日に同じ)
となっていて、競合もなにも関係なく、市内のどの店も一斉に同じメニューを用意する。
もちろん、他のレギュラーメニュー的選択肢も用意しているので、それしか食べられないというわけでは無い。だが大半の客は、やはり慣れ親しんだノリがあるのだろう、今日は何曜日だからアレだよね、的な感覚でその曜日のメニューを注文するのだ。
これって、相当面白い風習だと思う。
日本で例えるなら、土用の丑の日はウナギ、が毎週やって来る感じと言えばわかり易いだろうか。
んで、そもそもこの習慣のルーツは?と調べたけれど、どのサイトもあいまいで、周りのブラジル人でも知っている人は少ない。そんな中でもよくまとまっているサイトはこちらであった。
http://mundoestranho.abril.com.br/materia/por-que-sabado-e-dia-de-feijoada
曰く、金曜日はキリストの磔に関連して、血の滴る赤肉を避けてお魚を食べるのだと。これはわかり易い。次に、木曜日・日曜日にシチューを食べるというポルトガルの影響で、フェイジョアーダが水・土曜日の食べ物になった。これは無理やり感が否めず、どうもピンと来ないのだが、少なくともどうやらこの風習はポルトガル人のノリから来ているらしい、ということがわかった。
何曜日だから何を食べようというこの話、なんとも奇妙な感じは未だに消えないけれど、それでも2年8か月もその環境下に住むと自分の中にだいぶ定着してきたから不思議である。
次はもっと大きなギモン、『ブラジル人はなぜナイフとフォークを左右逆に持つのか』に迫って行こうと思う。
(実は・・・)
前回掲載の「バカリャウ」、食べたのはたまたま金曜日だった。そう、つまり魚の日。
翌週、勢いよく会社の同僚を誘って「バカリャウを食べに行こうっ!」とあのお店に行ったらなんと水曜日フェイジョアーダの日だった。初めて行ったあのときは、カジュアルだけどシーフードに力を入れているお店なんだなと思っていたのだけど、実は普通の『美味しいランチ屋』で、普通に週替わりメニューを提供していただけだった、というわけ。結局その日は美味しいフェイジョアーダを食しました、とさ(笑)
それは、ブラジルメシ屋でランチ時に提供される曜日ごとに決まったメニューだ。
日替わりならぬ『曜日替わり定食』とでも称すべきか。
月曜日 ヴィラード・ア・パウリスタ(豚のステーキ、バナナフライ、フェジョンの硬いタイプが一皿に乗った料理)
火曜日 ドブラジーニョ(牛モツと野菜の煮込み)
水曜日 フェイジョアーダ(ご存知黒フェジョン豆と牛肉・牛モツ・ソーセージ等の煮込み)
木曜日 パスタ
金曜日 魚
土曜日 フェイジョアーダ(水曜日に同じ)
となっていて、競合もなにも関係なく、市内のどの店も一斉に同じメニューを用意する。
もちろん、他のレギュラーメニュー的選択肢も用意しているので、それしか食べられないというわけでは無い。だが大半の客は、やはり慣れ親しんだノリがあるのだろう、今日は何曜日だからアレだよね、的な感覚でその曜日のメニューを注文するのだ。
これって、相当面白い風習だと思う。
日本で例えるなら、土用の丑の日はウナギ、が毎週やって来る感じと言えばわかり易いだろうか。
んで、そもそもこの習慣のルーツは?と調べたけれど、どのサイトもあいまいで、周りのブラジル人でも知っている人は少ない。そんな中でもよくまとまっているサイトはこちらであった。
http://mundoestranho.abril.com.br/materia/por-que-sabado-e-dia-de-feijoada
曰く、金曜日はキリストの磔に関連して、血の滴る赤肉を避けてお魚を食べるのだと。これはわかり易い。次に、木曜日・日曜日にシチューを食べるというポルトガルの影響で、フェイジョアーダが水・土曜日の食べ物になった。これは無理やり感が否めず、どうもピンと来ないのだが、少なくともどうやらこの風習はポルトガル人のノリから来ているらしい、ということがわかった。
何曜日だから何を食べようというこの話、なんとも奇妙な感じは未だに消えないけれど、それでも2年8か月もその環境下に住むと自分の中にだいぶ定着してきたから不思議である。
次はもっと大きなギモン、『ブラジル人はなぜナイフとフォークを左右逆に持つのか』に迫って行こうと思う。
(実は・・・)
前回掲載の「バカリャウ」、食べたのはたまたま金曜日だった。そう、つまり魚の日。
翌週、勢いよく会社の同僚を誘って「バカリャウを食べに行こうっ!」とあのお店に行ったらなんと水曜日フェイジョアーダの日だった。初めて行ったあのときは、カジュアルだけどシーフードに力を入れているお店なんだなと思っていたのだけど、実は普通の『美味しいランチ屋』で、普通に週替わりメニューを提供していただけだった、というわけ。結局その日は美味しいフェイジョアーダを食しました、とさ(笑)