2016年2月1日月曜日

絶品バカリャウ

バカリャウとは干し鱈のことで、ブラジルで良く目にする食材だ。
元々ポルトガル料理によく使われている食材で、このブラジルで見られる数少ない宗主国の影響のうちのひとつであると言える。

サンパウロは内陸ということもあり、シーフードに恵まれているわけではない。
しかしこのバカリャウは保存食ということもあり、このサンパウロでも出す店は多く、鮮度の不安も低く、比較的安心して食べることができる。

そして今日、やたらと美味いバカリャウを食わす店に遭遇した。
たまたま外出で時間が遅れたこともあって、ひとりランチを近所ですることになった。
せっかくだから新規開拓しようとぶらり訪れたのがこのお店。

そのバカリャウ料理が、これである。


伝わるだろうか。

ブラジルランチの醍醐味は、この一皿ランチスタイルだ。
主食はコメなので、どのお店でもコメをベースに一皿が計算されており、肉or魚のメインのソースを活用しつつ白メシを食らうという算段が捗るのだ。

このランチ、メインのバカリャウのグリルは、内面はほくほくで程よい塩気、表面はバジル・ローズマリーなどのハーブのたっぷりなじんだオリーブオイルでカリッとフィニッシュされているという逸品。そして軽めのラタトゥイユ的なソースがかかり、付け合せの菜の花・じゃがいも、パプリカ・玉ねぎのソテーはどれも素材の味を大切にした仕上げで、脇役にしておくには惜しい絶品具合だ。これらが渾然一体となった一皿は、その完成度たるやサンパウロいちの称号を冠してもいいってくらいだ(これホントにそれくらいの勢いありますから)。

少し飽きたら自家製ピメンタ(唐辛子とにんにくのオリーブオイル漬)をアクセントにしちゃったりもできます。
最後の一口は、主役と脇役勢揃いでフィニッシュとした(笑)



この素敵な盛りつけと洗練された味付けでなんと驚きの26レアル(本日現在785円)だ。希望者にはフェジョン(豆の煮込み・ブラジルのド定番・白メシにかける)もつく。

こーんな庶民風店舗、たしか名前はTio Chicoだっただろうか

写真一番手前の綺麗なプレートは私が感動しながら完食したあとだ。
Alameda SantosのTivoliホテル対面のブラデスコからTrianon公園方面へ100m歩いたあたりのランショネッチが並ぶ一角にある。サービスの店員さんの応対も素早く、会計のオジサンも愛嬌がありとても素敵なお店なのでした。今度は同僚を連れてリピートしますっ!

(あとから追加・お店情報)
※バカリャウは金曜日だけです!!!※
Tio Chico
Alameda Santos, 1478 - Jardim Paulista, São Paulo - SP, 01418-000 ブラジル

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