前回「一日一回はブログを書く」と決意表明をしたが、すっかりこの体たらくである。ま、なにごとも無理は続かないので、今後できない約束はしないようにしよう(笑)
今朝はサンパウロ4日目の朝。火曜日早朝に到着して、ホテル暮らしをしつつ怒涛の一週間が終わろうとしている。体調はすこぶる良く、冬のサンパウロの冷涼な気候にも負けずに取りあえずは週末を迎えることになりそうだ。来週末からはFIFAコンフェデレーションズカップが始まるので、恐らくTVに釘付けになると思われ、今週末はゆっくりと静養したいと思う。
家族を半年後に呼び寄せるのでしばらくは独身だ。思えば2009年に第一子が生まれてというもの、土日は平日より早起きをするようなリズム感での暮らしだった。妻には大きな負担をかけてきたし、彼女は今も日本で孤軍奮闘しているのでいささか不謹慎ではあるが、この週末は久しぶりに大手を振って朝寝が出来るのではないかと大いに期待しているところだ。
さて2日目、昨日と、サンパウロ中心部にある公証役場・カルトリオ"cartório"に出かけた。
ブラジルは労働者にやさしい国で、労働者保護のための色々な仕組みが実に充実している。役所の手続き仕事や、契約ごとなどの様々なシーンで活躍するのがこのcartórioである。パスポートをどこかに提出する際、現物ではなくこのcartórioで「認証」された全ページのコピー(いわばofficial copy)を提出することが求められる。委任状をどこかの公的機関に提出するとしよう、このcartórioで「認証」された書類が必要。パスポートなぞは、空白ページを含む全ページのコピーが必要だったりして、このcartórioに支払うのはページあたり幾らという料金体系であって、日本円で15,000円もの金額を請求された。こうした仕事は、ワイシャツにネクタイの働き盛りの年齢にあると思しき男性陣が手掛けている。要は単純コピーをだ。うーむ。
そして驚いたのは、この場所で働く人々は、世襲なのだという。こうして雇用が維持されて、世襲されていくとはある意味「素晴らしい」労働者保護の仕組みだと感じた。田舎町などでは、旧式のエレベータには必ずオペレータ(壮年男性)が椅子に座っていて、扉を開け閉めしたり階を指定してくれたりする実に充実のサービスがあったりする。エレベータを刷新したりせず、雇用を維持せんとする国の意図が見て取れる。
民間企業においては、13か月目の給料"decimo terceiro"をボーナスとは別に支払わなければならず、3週間の連続休暇を与えなければならず、インフレ率を加味した昇給をコミットせねばならず(政府の決める最低賃金の上昇率と同率をそのまま適用!)、と実に色々な保護施策が用意されている。いやはやこの国で民間企業を黒字経営する経営者にはまことに頭が下がる思いなのである。
こうしてみると、BRICSだ経済成長だと言っているこの国の違う側面が見えてくる。ちなみに出来上がりの「認証」は単なるシール。見てくれは立派なんだけどね・・・
今朝はサンパウロ4日目の朝。火曜日早朝に到着して、ホテル暮らしをしつつ怒涛の一週間が終わろうとしている。体調はすこぶる良く、冬のサンパウロの冷涼な気候にも負けずに取りあえずは週末を迎えることになりそうだ。来週末からはFIFAコンフェデレーションズカップが始まるので、恐らくTVに釘付けになると思われ、今週末はゆっくりと静養したいと思う。
家族を半年後に呼び寄せるのでしばらくは独身だ。思えば2009年に第一子が生まれてというもの、土日は平日より早起きをするようなリズム感での暮らしだった。妻には大きな負担をかけてきたし、彼女は今も日本で孤軍奮闘しているのでいささか不謹慎ではあるが、この週末は久しぶりに大手を振って朝寝が出来るのではないかと大いに期待しているところだ。
さて2日目、昨日と、サンパウロ中心部にある公証役場・カルトリオ"cartório"に出かけた。
ブラジルは労働者にやさしい国で、労働者保護のための色々な仕組みが実に充実している。役所の手続き仕事や、契約ごとなどの様々なシーンで活躍するのがこのcartórioである。パスポートをどこかに提出する際、現物ではなくこのcartórioで「認証」された全ページのコピー(いわばofficial copy)を提出することが求められる。委任状をどこかの公的機関に提出するとしよう、このcartórioで「認証」された書類が必要。パスポートなぞは、空白ページを含む全ページのコピーが必要だったりして、このcartórioに支払うのはページあたり幾らという料金体系であって、日本円で15,000円もの金額を請求された。こうした仕事は、ワイシャツにネクタイの働き盛りの年齢にあると思しき男性陣が手掛けている。要は単純コピーをだ。うーむ。
そして驚いたのは、この場所で働く人々は、世襲なのだという。こうして雇用が維持されて、世襲されていくとはある意味「素晴らしい」労働者保護の仕組みだと感じた。田舎町などでは、旧式のエレベータには必ずオペレータ(壮年男性)が椅子に座っていて、扉を開け閉めしたり階を指定してくれたりする実に充実のサービスがあったりする。エレベータを刷新したりせず、雇用を維持せんとする国の意図が見て取れる。
民間企業においては、13か月目の給料"decimo terceiro"をボーナスとは別に支払わなければならず、3週間の連続休暇を与えなければならず、インフレ率を加味した昇給をコミットせねばならず(政府の決める最低賃金の上昇率と同率をそのまま適用!)、と実に色々な保護施策が用意されている。いやはやこの国で民間企業を黒字経営する経営者にはまことに頭が下がる思いなのである。
こうしてみると、BRICSだ経済成長だと言っているこの国の違う側面が見えてくる。ちなみに出来上がりの「認証」は単なるシール。見てくれは立派なんだけどね・・・
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