2013年6月15日土曜日

Praça Yoshiya Takaoka ヨシヤ・タカオカ広場

12日目、こちらでの2週間目を終え、ぐっすり寝て起きた土曜日の朝、まだ荷物が届いていないのでクッキーとオレンジジュース、電子レンジで温めたホットミルクという朝食を済ませ、軽く走りに出る。丘の下のホテルはチェックアウトして丘の上の自宅に入ってしまったため、先週走ったParque do Ibirapuera(こちらも丘の下)は少し遠い。

なので自宅の近くにあるParque Trianonに行ってみた。大都会にそこだけうっそうとジャングルが茂る光景は、前から気になっていたのでちょうど良い機会だった。聞くところによると夕方ここはゲイの皆さんが逢引する場所に変わるらしく、ここの説明をするときにはたいていの人が眉をひそめる反応を見せたのだが、朝は健康的な場所で、一周1kmのカワイイ公園だった。朝6時~夜6時の12時間オープンしていて、門という門に警護要員ががっちり固めてあるのはさすがサンパウロだ。

ここに来て2週間が経って思ったことは、日本人駐在員は、日系人社会を大切にするということ。そしてそのインナーサークルの中で循環する情報というのは治安情報など非常に役に立つことが多いということ。しかし一方で、自分で確かめていないのにぐるぐる循環している情報も、多いということ。例えば Ibirapuera 公園で危ない目にあったことがある人が、あそこは危ないと言っていたのを人づてで聞いたことがある。いざ僕自身が行ってみると、日中日の高い時間に行けば全く問題はないというのは明らかであって、その情報が独り歩きしていたことがわかった。また、それを伝える人も、一度だけ行ったくらいでその情報を伝達していたという具合に。

だからといって治安情報を軽視してはいけないことはわかっている。確かにごくまれに発生する強盗やスリなどの犯罪は日常茶飯事のこの国で、そうした情報にアンテナを高くすることは重要だ。だが11百万人も住むこの都市で、過度にビクビクして過ごすのは間違っていると思う。地元の人は普通に生活している。ただ、地元の人は、リスクを回避し身を守る工夫が上手い様だ。これからも情報をうのみにせず、自分の目で確かめていきつつ、発生した事象に関する情報収集に埋没するのではなく、それよりも大切なリスク回避の手法を地元の人から学んで行きたいと思う。

話戻って、Trianonの北に隣接する形でサンパウロ美術館があって、その敷地の一部だろうか、Praça Yoshiya Takaoka (ヨシヤ・タカオカ広場)というのを見つけた。1925年に16歳で渡伯した画家で、こちらサンパウロの中心部に名を残すほどの高名な方だそうだ。
(WIKI ポ語)http://pt.wikipedia.org/wiki/Yoshiya_Takaoka
(画集)http://cultura.culturamix.com/arte/yoshiya-takaoka

ここブラジルではそうした日系人の足跡に良く触れることがある。こちらの人にはありふれた情報かもしれないが、僕自身フレッシュだと思ったらこうして書いて行きたい。そうすることで、すごく小さい規模だけど移民して努力された先人の苦労・功績が少しでも伝わって、再び尊敬が集まるきっかけになればよいと思う。

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