2013年6月28日金曜日

デモと『あなたが払いたいだけ払って下さい』

同僚の女性に教えてもらったのですが、São PauloのBrigadeiroという地下鉄の駅ホームに、こーんな自販機があって、書いてあるのは「支払ってください あなたが価値があると思う分だけ」とあります。

本の自販機なのだそうです。価格はあなたが決めるという。なんというか、この話だけ聞くと、すんごい文化大国の匂いがしますね。こういうジャンルについては、モラルが高い国なんだなと。こんな側面も、ブラジルありのままを伝える為に必要なことだと思い書いてます。

ところでデモですが、その後どうなったのでしょうか。
先週の金曜日6/21は、デモ隊に包囲されたサンパウロGuarulhos空港が警備の為に封鎖となり、17:20に国内便で到着して、タクシーで脱出できたのは01:00だったという一幕がありました。これにはえらい難儀しましたが、その金曜日が一番の盛り上がりを見せて、そのあとはサンパウロ雨が降ったこともあり、大規模なデモは行われませんでした。

大統領が発表した、『バスと地下鉄の値上げはやめる、デモの代表者と話をする用意がある』というアナウンスメントで鎮静化したのでしょうか。リオデジャネイロなどでは、まだまだ多くの市民が参加して、破壊や暴力を伴うムーヴメントが続いているようですが、サンパウロでは一旦休止状態が続いている様です。

いずせにせよ、R$3.2に値上げされていた地下鉄の価格はR$3.0に戻っていました。なんとまぁあっさりと戻したもんです!ちゃんと各駅の掲示板の表示が戻されていることにも驚きましたが。このあたりは、来年に予定されている総選挙をにらんだ攻防と目されています。市民側はここぞとばかりに今このタイミングでの抗議実行をし、政府側はシャンシャン解決を望む。はてさて世界中の耳目を集めやすい6/30のコンフェデ決勝の日に市民はいかなる蜂起を見せるのか、注目されるところです。

(参考写真)
6/21サンパウロGuarulhos空港でカンヅメされていた人々の様子。
一見関係なさそうに見えるFrango Assadoのプラスチックコップは、こりゃしばらく脱出できないわと諦めて瓶ビールで酒盛りしていた我々に対して、もし暴徒が乱入してきたら武器になるようなものは撤収せよとの命令が出たのでしょうか、瓶が回収され、このプラスチックコップに移し替えられたというシロモノ。そういう指令の伝達の速さは、この国ならではと思います。




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