今朝は朝早い便で国内出張だったので、とても朝早く会社に行った。有人セキュリティを張っている当社ビルは、夜間や早朝、土日祝日でも呼び鈴ひとつで門番が対応してくれることになっている。
時間は05:40。呼び鈴を鳴らすのも悪いなと少し気が引けつつもボタンを押すと、ほどなく電気がパッとついてすぐになじみのイゴール君が僕の顔をガラス越しに確認。別の通用口からどうぞと門を開けてくれた。おはよう、どうよ?から始まって、ふたことみこと挨拶をし、エレベータに向かおうとすると彼が"Toma café?"とコトバを発した。え?二人称現在形だなぁ。と思い、もう一回聞き直すと、やっぱりToma café?と言っている。「コーヒー飲む?」と聞かれている様だった。
最初は、あいさつの流れで、『こんな朝早くにはな、お前も自分の事務所でコーヒーを飲むのがいいゾ』と提言されただけかと思った。でもそうではなくて、彼は自分の水筒に入ったコーヒーを僕に勧めてくれていたのだ。夜勤用のコーヒー。イゴールの水筒に入った、自分のコーヒー。これを、自分が警備員をしているビルの店子の社員に勧めるこの温かさ。コーヒー自体は、いわゆるカフェジーニョと言われるタイプの、ローカル品質なコーヒーに砂糖をたーっぷり入れたこのスタイルのぬるめのコーヒーだったが、その一杯は、忘れられないものとなった。
そこからはそのコーヒーを手に立ち話をし、彼がもうすぐ7時半に上がること、控室では寝てはいけないことになっていること、というのも上の階には法律事務所があって、わりと頻繁に深夜に出入りする仕事熱心な人がいるらしいこと、自分は国内出張でこれから空港にTaxiで向かうことなどをしっかりと話しこんだ。
常日頃、治安のことで敏感になり殺伐とした街歩きを強いられるサンパウロだが、一歩入ればこうした優しさに触れられる。ブラジルのフトコロを再確認して、ブラジルを惚れ直した朝だった。頑張れる。好きになれる。
時間は05:40。呼び鈴を鳴らすのも悪いなと少し気が引けつつもボタンを押すと、ほどなく電気がパッとついてすぐになじみのイゴール君が僕の顔をガラス越しに確認。別の通用口からどうぞと門を開けてくれた。おはよう、どうよ?から始まって、ふたことみこと挨拶をし、エレベータに向かおうとすると彼が"Toma café?"とコトバを発した。え?二人称現在形だなぁ。と思い、もう一回聞き直すと、やっぱりToma café?と言っている。「コーヒー飲む?」と聞かれている様だった。
最初は、あいさつの流れで、『こんな朝早くにはな、お前も自分の事務所でコーヒーを飲むのがいいゾ』と提言されただけかと思った。でもそうではなくて、彼は自分の水筒に入ったコーヒーを僕に勧めてくれていたのだ。夜勤用のコーヒー。イゴールの水筒に入った、自分のコーヒー。これを、自分が警備員をしているビルの店子の社員に勧めるこの温かさ。コーヒー自体は、いわゆるカフェジーニョと言われるタイプの、ローカル品質なコーヒーに砂糖をたーっぷり入れたこのスタイルのぬるめのコーヒーだったが、その一杯は、忘れられないものとなった。
そこからはそのコーヒーを手に立ち話をし、彼がもうすぐ7時半に上がること、控室では寝てはいけないことになっていること、というのも上の階には法律事務所があって、わりと頻繁に深夜に出入りする仕事熱心な人がいるらしいこと、自分は国内出張でこれから空港にTaxiで向かうことなどをしっかりと話しこんだ。
常日頃、治安のことで敏感になり殺伐とした街歩きを強いられるサンパウロだが、一歩入ればこうした優しさに触れられる。ブラジルのフトコロを再確認して、ブラジルを惚れ直した朝だった。頑張れる。好きになれる。
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