2013年6月25日火曜日

職住近接

サンパウロは雨だ。こちらはいま冬で、冬の雨は冷える。しかしありがたいことに、サンパウロのど真ん中で、職場から徒歩2分のところに住まわせて頂いている。治安のことなどを考慮して、会社が配慮してこの素晴らしいロケーションに住むことを認めてくれているから本当に恵まれたことだと思う。したがって、あたりまえだが通勤時間も2分だ。片道100分かかっていた本社時代から比べると、実に50分の1だ。

その自宅には、まだネットが備わっておらず(業者来訪待ち)、必定ケーブルTVもなく、ローカルな民法10局程度が映るのみである。そうすると、悲しい哉現代人、寝て起きる以外は何するかというと、事務所に行ってネットの渇きをいやすということになる。出張や会合がないときなど、ほぼ事務所に出ているというこのていたらくである。ネット(特に無線LAN)が無いと、とたんに不安になるというこの性分は、どうやら体の芯にしみついてしまっている様だ。もちろん、あまり褒められたものではない。

一方で事務所では仕事が素晴らしくはかどる。家に帰って寝て起きて、また出社。このピュアに仕事だけをしている時間というのは、いままでの社会人生活で経験したことのない感覚で、なんともいえない吟醸感がある。そぎ落とされた中身の濃い時間という、感覚。

家に小さい子供が居ると、一緒に遊んだりして幸せな時間が過ごせるわけだが、そのかわりパッと切り替えて仕事をするということが出来なくなる。遊ぼう遊ぼうのエンドレスな要求にとことん付き合っていると、あっという間に土日が終わっていたというのを何度も経験した。それが無いサンパウロ職住近接生活は、まさにそぎ落とされた、仕事のための時間。。。この環境を与えてくれた会社に貢献したいと思う。代わりに子守りは日本に残された妻に負担となってのしかかっているのだが、12月までの辛抱、がんばってほしいし、その間はSKYPEでほんの少しでも軽減できればと思う。

というわけで、なんだか最近、そぎ落とされているというはなし。

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